ライフコンサル大分 福嶋 崇さん

10月・・・爽やかな秋。実りの秋。そんな秋にぴったりのライフコンサル大分の福嶋崇さんご登場です。ピンチはチャンス!』と、叫びながら公私共に駆け抜ける日々。専門は、コンフリクトマネジメント(紛争管理)とリスクマネジメント(保険業)。福嶋さんの強みは、落ち着いた知的で紳士的なしぐさと言葉遣い。その反面、くったくないチャーミングな少年の笑顔。一度お会いすると、魅了されますよ~。では、不思議な福嶋オーラをたっぷり感じてくださいませ。

自己紹介

福嶋 崇 (FUKUSHIMA Takashi)
1981年6月6日山口県下関市生まれ
大分県大分市育ち 

大分県立大分上野丘高等学校
九州大学法学部 卒業 
九州大学大学院法学府修士課程修了 
修士(法学) 
fukushima29puku@gmail.com

【所属】(加入順) 
◇Baby Peenats(aikoファンクラブ) 
◇仲裁ADR法学会 
◇特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会 
◇Make-a-Wish of Japan 九州支部 ボランティアスタッフ 
◇大分ライオンズクラブ支部 
◇対話ともめごと研究会 会長 
◇社団法人大分青年会議所

【社会活動】 
◇財団法人大分県産業創造機構 中小企業支援アドバイザー 
◇大分商工会議所 ビジネス何でも応援隊 外部サポーター 
◇大分県立大分上野丘高等学校同窓会 理事 
◇大分県がん予防推進員 
◇九州経済産業局 中小企業支援ネットワーク強化事業 派遣専門家

エピローグ ― ある姉妹に不意におとずれたミカンをめぐる紛争の話

 ミカンがひとつ、ぽつんと居間のこたつの上にある。学校から帰ってきたばかりの妹は、それが毎日の儀式であるかのように、ごく自然にミカンへと手を伸ばす。その刹那、背後の台所から「ダメ!」と声が聞こえる。姉の声だ。先週末に、テレビのチャンネルをめぐって久々に派手なケンカを繰り広げて以来、まだ一言も口をきいていない姉だ。
  生まれてから9年の付き合いで、2つ上の姉が言い出したら絶対に引かない性分なことを、人類の誰より妹がよく知っていた。3日前のチャンネル争いだって、最後の最後は妹が折れることになり、どこがおもしろいのかまったく理解できないクイズ番組を見させられることになったのだ。
  今度こそは負けられない。
  妹は、姉の声など全く聞こえないかのそぶりで、勢いのままに手を伸ばす。ミカンが指に触れるかどうか、つまり姉を出し抜くことに成功する達成感を人生で初めて味わえると確信したその瞬間、ミカンに触れかかった指に圧力がかかった。姉の右手だった。
  この後、姉妹はこのミカンをめぐって、先週末のチャンネル争いに続き、いや二人の関係史上最高の熱さで争うことになる。

コンフリクトマネジメント(紛争管理)の話

 さて、このミカンをめぐる姉妹の紛争に、あなたならどのように向き合いますか。
  すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この姉妹の紛争は、交渉学の古典『ハーバード流交渉術』に出てくる「オレンジをめぐる紛争」にアレンジを加えたものです。
  このトラブルを解決へと方向づけるにはどうしたらいいのか。たとえば資源を増やすためにミカンをどこかから持って来たり、交渉領域を拡大しようとチャンネル権を交渉のテーブルに持ち出したり、あるいは姉妹の母親に裁定をお願いするかもしれない。姉に半分に分けさせて妹にどちらかを選ばせたりする人もいるでしょう。
  ハーバード流交渉術は、win-winとなる終結を創るために、一定の結論を出しています。それは、対立している主張に目を奪われるのではなく、当事者がその主張を繰り広げる真の理由、すなわち利害関心(interest)にこそ注目せよと。ミカンをめぐるケースですと、それぞれがミカンをほしがっている理由を見よ、ということになるわけです。空腹を満たしたい、お姉ちゃんに仕返ししたい、学校の宿題でミカンの絵を描いている等々、理由となりそうなことはいくつかありそうです。
  ちなみにハーバード流交渉術が、ミカンではなくオレンジをめぐる紛争で用意した回答は、妹は空腹を満たすためにミカンの実を食べたい、一方姉はママレードジャムを作るために皮を欲しがっているというもので、オレンジの果肉を妹に、皮は姉に渡すことで解決を図ることができるというものです。この解答に私はちょっと不満もありツッコミを入れたい衝動に駆られます。とはいえ、まあ確かにお互いの利害関心を共存させることには成功し、win-winと呼べる状態にはなっていますので、とりあえず今日は紹介するに留めておきます。もし続きを聞いてみたいという奇特な方がいらっしゃったら、いつでもお声かけください。
  ところで、ミカンくらいで何を大げさな…と思われている方も多いことでしょう。たしかに、ふと我に返ってみるとそうなのかもしれません。岡目八目とはよく言ったもので、後で冷静に考えると、つまらないことに意地を通して窮屈だったなあ、もっとこうしておけば良かった、と思い返すことは往々にしてあるものです。
  とはいえ、紛争の対象となっているものの価値を、当事者ではない第三者が勝手に値踏みし、それを押し付けてもいいのでしょうか。それはまさに、ロミオがジュリエットを、ジュリエットがロミオを、唯一無二の存在として大恋愛をしているさなかに、お互いの家が二人を引き離そうとした行為と同じように、無粋で、自己都合の勝手な押しつけの範囲を出ることなく、そして何よりも燃え上がってしまっている当事者は聞く耳を持つことができず結果として効果のない徒労に終わりかねない行為なのです。
  だからといって、事態の打開を投げ出すわけではありません。美しく区切りをつけ清々しく次に進むためには、話し合いや対話は極めて有効な手段の一つです。たとえ話し合った結果、別れを経験したり諦めたりすることになったとしても、話し合ったということ、その行為や過程そのものに意味も出てくるのですから。
  私の専門分野であるコンフリクトマネジメント(Conflict
Management)は、このような対立する当事者間の話し合いを、競争的なものから協調的なものに変容させる過程を、理論的または技術的に研究実践する分野です。なかでも第三者が当事者の間に入って話し合いを実施するミディエーション(Mediation)が私の専門となります。ミディエーションは通常「調停」と訳されます。こちらのほうが耳馴染みのある人が多いに違いないのですが、それゆえにあえて調停という言葉を使っていません。というのも、通常行われている調停が当事者の話を聴いた調停者が当事者へ自らの判断を与える評価的・教化的な話し合いであるのに対し、ミディエーションは当事者が自分たちで話し合い自分たちでその終着点を見つけ出すことに重きを置く対話促進的過程です。両者の間には大きな溝が存在し、だからこそあえて横文字のまま使用しています。
  まあ、長々と書きましたが、あっさり言うと、私は話し合いが専門で、対話が好きなわけです。

ライフコンサル大分の話

こんな感じで、交渉やプロジェクトの戦略をクライアントや中小企業支援機関と一緒に組み立てたり、ミディエーションやファシリテーションの研修をしたりしながら仕事をしているわけです。
  ところで仕事といえば、私のもう一つの専門、まあ現状はこちらの仕事のほうがメインになっていたりもするわけですが、保険、ファイナンシャルプランニング、リスクコンサルティングについて話を進めることにしましょう。
  まずは私の所属先、ライフコンサル大分をご紹介することにします。ライフコンサル大分は、「安心と安全」の提供することを目標に総合保険代理業としてスタートし、損害保険と生命保険の商品販売を中心に事業を展開してきました。この6月に設立5周年を迎え、ただいま設立の原点を見つめなおしながら、よりお客さまのために、大分のために、九州のためになることはないかと、取扱い保険会社を増やし商品のラインナップを拡充させたり、新しい企画や事業を展開させようと挑戦を続けているしてところです。
  たとえば保険事業に関連するところでは、大分県がん予防推進員として、がん検診受診の呼びかけを実施しています。2006年にがん対策基本法が制定され、都道府県でもがん対策推進計画を策定することになり、がん医療に関する現状が広く知られるようになりました。私たちが事業の本拠地とする大分県はがん検診受診率が全国平均より低く、昨年から「がん予防推進員」という制度が導入されました。ライフコンサル大分では、現在私を含め5名のスタッフが、ガン予防推進員としてがん検診受診の呼びかけを行っています。
  また今年の6月には、教育研修事業の本格的な稼働が始まりました。現在、基金訓練(現在は求職者支援制度に制度改正)の実施機関としてファイナンシャルプランナー科を運営し、職業訓練を行っています。今後は一般向けにFP講座の開催や、提携している士業の方々とセミナーを開催する計画となっています。
  まだまだ他にもやりたいことはあるのですが、恥ずかしながら得意の妄想の域を出ない計画が多く、機会をあらためてご紹介できればと思っています。今後のライフコンサル大分の活躍を長い目で見守っていただければ幸いです。

LCO集合写真東日本大震災募金活動のようす

あこさんとの出会いの話

 本稿の脱稿にあたっては、実は、あこさんにいろいろとご迷惑をおかけしました。本来であれば3月に原稿をあげるべきところ、失礼なことに、年度末の繁忙からうっかり失念。半年遅れの提出となってしまいました。遅筆な私を根気強く待っていただき、さらにこのような機会を引き続きご提供いただいたあこさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
  そういえば出会いも、あこさんの優しさのおかげでした。出会いの場は、感動経営コンサルタントの臥龍さんの講演でした。なぜ足を運んだのかは覚えていないのですが、福岡での講演会に聴き行ったところ、その世話人兼司会をされていたのがあこさんでした。同じ大分県出身ということで、講演の終了後に声をかけていただき、懇親会でも気にしていただき、その後は一緒に仕事をさせていただきました。ぜひこれからもよろしくお付き合いください。よろしくお願いします。 

結びに先立って ― ピンチはチャンス!の話

 ここまで、コンフリクトマネジメントとライフコンサル大分にまつわる話を、とりとめもなくして参りました。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
  紛争とリスク。一見するとまったく違うものに見える私の活動領域をつなぐのが、「ピンチはチャンス!」という私の信念です。
  私が言い出したフレーズなわけではなく、私が好きなシンガーソングライターのaikoさんが、オールナイトニッポンのパーソナリティをしていたときに、ふと耳に入ってきた言葉でした。浪人生のころだったと思います。
  それから数年後、コンフリクトマネジメントの分野に入り、師匠のレビン小林久子先生の著書を手に取ったとき、「危機の機は機会の機」という言葉が書いてあるのに気づきました。ああ、aikoが言ってた「ピンチはチャンス!」のことだ。以来、私の信念のひとつになりました。
  コンフリクトマネジメントもリスク管理も、保険も対話も、当事者だけでは上手くいかない状況のなかで、第三者として寄り添う現場の仕事だと思っています。放っておけば状況が悪くなるばかりのところに、紛争や危機を不必要に拡大させないためにそこに存在し、ときに必要なサポートを行う。ピンチをチャンスに変えるお手伝いのあり方を極めていけるように、日々邁進していきたいと思っています。

エピローグ ― 姉から見たミカンをめぐる紛争の話

 隣の部屋からランドセルを置くドサッという物音がした。台所にいた姉は、振り返って居間のほうを見た。妹がミカンに手を伸ばそうとしている。
  「ダメ!」
  とっさに声が出て、気付けば妹の腕を握っていた。
  …しまった。
  3日前にチャンネル争い。その日学校で嫌なことがあった姉は、アニメを見ていた妹にちょっかいを出して、たいして見たくもなかったバラエティ番組に変えてしまった。そこから口論になり、ケンカになり、姉が勝ち。それから妹はまったく口を聞いてくれない。
  なんとか仲直りをしようと、ゼリーが好きな妹のために、まさに今日学校で習ったミカンの入ったゼリーを作ろうとしていたところだった。

白石から福嶋さんへ

 福嶋さんのメッセージを読みながら、そうだった!福岡の経営講演会・懇親会で出会ったのでした。出会いって本当に不思議ですね。名刺交換して、すぐに、私が大分出張でしたので「お会いしませんか」と、ランチをご一緒しました。ライフコンサル大分の女性スタッフのご推薦の素敵なお店へ。さすが!リサーチしてくださっていて嬉しかったです。

 「ひとリンク」にご登場の【グッドP・社労士の佐藤安洋さん】にも、ライブハスス<十三夜>で、ご紹介しましたら、またまた、意気投合。ご一緒に、佐藤さんのおかげで、お仕事をする機会を得ました。福嶋さんは、コンフリクトマネジメントのワークやファシリテーションの場まわしで、まさに、福嶋ワールドの独特の講座です。

 福嶋さんは、もう一人の「ひとリンク」の【行政書士の原田みゆきさん】の所属する大分県行政書士会のADRメディエーションの先生でもありました。三人で、「世の中繋がっているね~」・・・と驚きです。

 ★<勇気づけの言葉【ピンチはチャンス】と叫びながら~福嶋崇さん>と私のヒューコミ研のブログで紹介させていただきました。穏やかな表情の下の熱いハート。この前向きな情熱を持ち続けて、福嶋オーラを日本中に伝播くださいませ。期待しています。